看護師がアートメイクに移るとき、先に確かめる5つ|免許の要件から練習台・卒業後の働き先まで

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「夜勤がきつい」「このまま同じ働き方を続けられるだろうか」。看護師の資格を持ちながら、そう考えている方は少なくありません。

その選択肢のひとつに、医療美容の分野へ移るという道があります。なかでもアートメイクは、看護師の免許がそのまま条件になる分野のひとつです(訪問看護や治験、産業看護など、資格が活きる道はほかにもあります)。

ただし、調べ始めると分かりにくい点がいくつもあります。この記事では、看護師の方が確かめるべきことを、順番に整理します。金額や条件は変わりますので、最後は必ずご自身で確認してください。

先に結論:確かめる順番は、この5つです

  1. そもそも自分は受けられるのか(免許の要件)
  2. 働きながら学べるのか(通学かオンラインか)
  3. 練習台(モニター)は誰が用意するのか ← 案内だけでは気づきにくい所です
  4. 卒業したあと、どこで働くのか
  5. 支払い方法と、総額

順に見ていきます。

そもそもアートメイクとは何か

皮膚のごく浅い層に色素を入れて、眉やまぶたの際、唇などに色をつける施術です。洗っても落ちませんが、入れ墨(タトゥー)とは入れる深さが違い、数年かけて少しずつ薄くなっていきます。

需要が生まれる場面は、たとえばこういうものです。

  • 毎朝の眉を描く時間をなくしたい
  • 汗や水で落ちるのを気にしたくない
  • 治療の影響で眉やまつげが薄くなった方が、日常を取り戻したい
  • 加齢で眉が薄くなってきた

3つめのように、美容だけでなく、医療に近い場面もあります。看護師の方が持っている「人の体に触れる仕事の作法」が、そのまま効いてくる分野です。

なぜ看護師の免許が必要なのか

針を使って皮膚に色素を入れる行為は、身体を傷つける行為にあたります。出血や感染の可能性があり、痛みの管理も必要です。だから日本では医療行為として扱われ、医師・看護師の免許を持つ人だけが行えます。

この線引きを知らずに「資格なしで開業できる」と案内しているところがあれば、そこは避けてください。受ける側にとっても、施術する側にとっても危険です。

看護師の方にとっては、この制限がそのまま参入の壁になります。免許を持たない人は、そもそも入ってこられません。

1. まず「自分は受けられるのか」を確かめる

前の章のとおり、施術できるのは医師または看護師の免許を持つ人だけです。新しく国家資格を取り直す必要はありません。いまお持ちの免許が、そのまま条件を満たします。

スクールを選ぶときは、案内に「受講できるのは誰か」が明記されているかを見てください。ここを曖昧にしている、あるいは免許が不要と読める書き方をしている所があれば、その時点で慎重になったほうがいいと考えます。

准看護師の方など、ご自身の免許で受けられるかがはっきりしない場合は、申し込む前に直接聞いてください。ここが合っていないと、あとの検討がすべて無駄になります。

2. 働きながら学べるか|通学とオンライン

現職を続けながら学ぶなら、ここが現実的な分かれ目になります。

  • 通学:講師から直接見てもらえる。ただし通える範囲に教室が必要
  • オンライン:住んでいる場所を選ばない。夜勤明けや育休中でも進めやすい

確かめておきたいのは、「オンラインでも実技をどう見てもらえるのか」です。座学だけオンラインで、実技は結局通わなければならない場合もあります。動画を提出して添削してもらえるのか、質問できる機会が定期的にあるのか。そこまで聞いてから決めてください。

3. 練習台(モニター)は誰が用意するのか

ここは、案内を読んだだけでは気づきにくい所です。

アートメイクは実技です。上達するには、実際に施術させてもらう相手が要ります。このモニター(モデル)を、受講生自身が探すという形をとっているスクールがあります。

身近な方に頼めるなら問題ありませんが、頼める相手がいない場合、「技術は習ったが、練習する相手がいない」という状態になりかねません。

申し込む前に、必ずこの2つを聞いてください。

  1. モニターは自分で探すのか、紹介してもらえるのか
  2. 自分で探す場合、探し方を教えてもらえるのか

「SNSでの探し方を教えます」といった支援があるかどうかで、進み方がまったく変わります。

いきなり人に施術するわけではありません

ここは補足しておきます。スクールによっては、座学とモニター施術のあいだに「人工皮膚を使った練習期間」が置かれています。紙の上で覚えて、すぐ人に、という進み方ではありません。

ですので「未経験でいきなり人に針を入れるのか」という不安は、段階が用意されているかを聞けば解消します。逆に、その段階が無いところは避けたほうがいいと考えます。

あわせて、課題の提出と添削が何回あるかも聞いておくと、練習量の見当がつきます。

「何か月で終わりますか」は、はっきり答えが出ないことがあります

卒業までの期間は、コースの内容と、本人の進み方で変わります。人工皮膚での練習にどれだけかかるか、モニターがいつ見つかるかで前後するためです。

ですので「必ず3か月で卒業」と言い切れる性質のものではありません。聞くとすれば、「最短と、平均でどのくらいか」と、「期間が延びたとき、追加の費用はかかるか」です。後者を聞いておかないと、延びたぶんだけ払うことになりかねません。

4. 卒業したあと、どこで働くのか

技術を身につけても、施術できる場所がなければ収入になりません。アートメイクは医療行為ですから、原則としてクリニックで行うことになります。

確かめるのは次の3点です。

  • 提携しているクリニックを紹介してもらえるのか
  • 紹介がない場合、自分でクリニックを開拓する支援はあるのか
  • 卒業後も相談できる窓口が残るのか(技術の相談・症例の相談)

「卒業して終わり」なのか、「その後も続く」のか。ここは金額以上に効いてきます。

案内のなかには、卒業後のサポートとして提携クリニックの紹介、講師への相談窓口、集客や税金の相談まで挙げているところもあります。手厚いのは良いことですが、「必ず働ける」という表現を見たら、そこは一度立ち止まってください。

聞くべきなのは、次の3つです。

  1. 紹介されるのはどういう形か(雇用か、業務委託か)
  2. 自分の住んでいる地域に、実際に提携先があるか
  3. 紹介を受けるための条件はあるか(卒業試験、症例数など)

「全国対応」と書いてあっても、通える距離に無ければ意味がありません。地名を挙げて聞いてください。

5. 支払い方法と、総額で見る

受講料は、一括だけでなく分割やローンに対応している場合があります。ただし、分割の回数が増えれば、支払う総額は増えます

月々の負担額だけで判断せず、最後に合計いくら払うのかを必ず出してもらってください。あわせて、次の費用が別途かかるかも確認します。

  • 教材費・道具代(針・色素など、消耗品は続けて必要になります)
  • モニター施術にかかる材料費
  • 卒業後の資格や登録にかかる費用

副業として始める場合に、先に見ておくこと

現職を続けながら副業として、と考える方も多い分野です。その場合、スクールを選ぶ前に確かめるべきことが1つあります。

いま勤めている職場が、副業を認めているかどうかです。

就業規則で副業が禁止されている場合、技術を身につけても使えません。特に公立の病院や大きな法人では制限があることがあります。まず就業規則を確認してください。申し込む前にできて、しかも費用がかからない確認です。

収入の話は、慎重に見てください

この分野の案内では、「副業で月◯万円」という数字を見かけます。実際にそうなっている方もいるようですが、その数字がそのまま自分に当てはまるとは限りません。

収入は、次の3つでほぼ決まります。

  1. 施術できる場所があるか(クリニックに所属できるか)
  2. 月に何件できるか(本業のシフトの空きしだいです)
  3. 1件あたりの取り分がいくらか(クリニックとの取り決めによります)

とくに3つめは、施術料がそのまま自分の収入になるわけではありません。取り分の割合を、必ず数字で確認してください。ここを聞かずに始めると、想定と実際が大きくずれます。

逆に言えば、この3つを先に確かめておけば、自分の場合いくらになりそうかを、案内の数字ではなく自分の条件で計算できます。

「やめておいたほうがいい」場合もあります

正直に書きます。次に当てはまる場合は、いま急いで始めないほうがいいと考えます。

  • 職場が副業を認めていないのに、確認していない
  • 練習台になってくれる人の当てがなく、探し方の支援もないスクールを選ぼうとしている
  • 受講料を長期のローンで払う予定だが、卒業後に働ける場所の見込みがない
  • 体力的に限界が来ていて、いますぐ夜勤を減らしたい(学ぶ時間もまた負担になります)

とくに最後の項目は大事です。いま疲れきっている状態で新しい学習を足すと、両方が中途半端になります。先に勤務を調整してから、というのも十分に現実的な順番です。

相談だけしてみる、という進め方

ここまで読んで「自分の場合はどうなるのか」が残った方も多いと思います。勤務の形も、住んでいる場所も、人によって違うからです。

多くのスクールは無料の相談を受け付けています。その場で決める必要はありません。上の5つを質問して、答えを持ち帰る——この形なら、その場で決めずに比べられます。

相談のときに聞くことを、そのまま書き出しておきます。

  1. 受講できるのは誰ですか(免許の要件)
  2. 働きながら学べますか。実技はどう見てもらえますか
  3. モニターは自分で探しますか。探し方は教えてもらえますか
  4. 卒業後、施術できる場所は紹介してもらえますか
  5. 受講料の総額はいくらですか。ほかに必要な費用はありますか

この5つに、はっきり答えてもらえるかどうか。それ自体が、判断の材料になります。

相談してみる

看護師向けにアートメイクを教えているスクールのひとつに、8アートメイクスクールがあります。案内には「医師または看護師免許をお持ちの方のみ対象。日本ではアートメイクは医療行為に該当します」と明記されており、上の1つめの条件ははっきりしています。

銀座への通学と全国オンラインの2つの形があり、無料の相談を受け付けています。相談の場で決める必要はありません。この記事の5つの質問を持っていって、答えを持ち帰ってください。

8アートメイクスクール

看護師の新しいキャリアを医療美容で切り拓く【8アートメイクスクール】

※ 受講条件・費用・コースの内容は変わることがあります。最新の内容は公式ページでご確認ください。

ほかの選択肢も見てから決める

「働き方を変えたい」が出発点なら、医療美容だけが答えではありません。転職や派遣で勤務の形を変える道もあります。両方を見比べてから決めるほうが、納得しやすいと思います。

まとめ

  • アートメイクは医療行為医師または看護師の免許を持つ人だけが施術できます
  • だからこそ、看護師の資格がそのまま活きる分野です
  • 見落としやすいのはモニター(練習台)を誰が用意するか
  • 技術より、卒業後に施術できる場所があるかのほうが収入を左右します
  • 副業で考えるなら、先に職場の就業規則を確認してください(無料でできます)

夜勤を減らしたい、日中の働き方に変えたい。その理由は人それぞれです。ただ、急いで決める必要はありません。上の5つを確かめてから決めても、選択肢は逃げません。

※ 本記事は公開されている情報をもとにまとめたものです。筆者が実際に受講したものではありません。条件・費用は変わることがありますので、最新の内容は各スクールにご確認ください。

✍️ この記事を書いた人

チケットナビ編集部

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