サイトを引っ越したあと、必ず確かめる5つ|転送が切れていても、誰も教えてくれない

レンタルサーバー

サイトを引っ越したあと、「転送(リダイレクト)を設定したから大丈夫」で終わっていませんか。

この記事は、その状態で2か月間、気づかなかった人間が書いています。正確には、私たちのサイトで実際に起きたことです。

結論から書きます。転送は、壊れていても何も知らせてくれません。

エラーメールも届きませんし、管理画面も赤くなりません。訪問した人は、行き止まりのページを見て、黙って帰るだけです。だから自分で見に行かないと、永久に気づけません。

この記事では、引っ越したあとに確かめる5つを、実際にやった手順で書きます。特別な道具は要りません。

  1. 先に結論:確かめる5つ
  2. なぜ、壊れていても気づけないのか
    1. 私たちの場合、どうなっていたか
  3. 1. 転送先が本当に開くか、見る
    1. やり方:ブラウザで開くだけ
    2. 気をつけること:シークレットウィンドウで見る
    3. スマホでも見る
  4. 2. 1本ずつ、全部 確かめる
    1. なぜ抜き取りではだめなのか
    2. 数が多いときは、一覧にしてから
  5. 3. アクセス解析で「その先」を見る
    1. ただし、これだけを頼りにしない
  6. 4. 転送の設定が「どこにあるか」を書き留めておく
    1. 紙1枚でいいので、残しておく
  7. 5. 日付を決めて、もう一度 見る
    1. カレンダーに入れておく
    2. 解約するときは、その前に確かめる
  8. よくある勘違いを3つ
    1. 勘違い1「設定画面に『正常』と出ているから大丈夫」
    2. 勘違い2「エラーが出ていないから大丈夫」
    3. 勘違い3「1本 確かめたから、他も大丈夫」
  9. 実際に直したときの手順
  10. ついでに知っておくと、もっと安全になること
    1. 転送には2種類ある(301と302)
    2. 本文だけでなく、画像やファイルも見る
    3. 自分のサイトの中のリンクも書き換える
    4. Search Console に「引っ越しました」と伝える
  11. 引っ越す「前」にやっておくこと
    1. いまのURLを、全部 書き出しておく
    2. いまの数字を控えておく
    3. 古いサービスは、すぐに解約しない
  12. もし、すでに壊れていたら
    1. まず、落ち着いて数える
    2. 直る速さは、思っているより速い
    3. 気づけたことは、悪いことではない
  13. 引っ越しのあとのチェックリスト
  14. よく聞かれること
    1. Q. 転送は、いつまで残しておけばいいですか
    2. Q. 一度に何本まで転送していいですか
    3. Q. 転送すると、検索の順位は下がりますか
    4. Q. 無料のサービスから引っ越すときの注意は
    5. Q. 自分では確かめられないのですが
  15. この記事を書いた理由
  16. まとめ
    1. ✍️ この記事を書いた人

先に結論:確かめる5つ

  1. 転送先が本当に開くかを見る(設定したかどうかではなく、開くかどうか)
  2. 1本ずつ全部確かめる(抜き取りでは見つからない)
  3. アクセス解析で「その先」を見る
  4. 転送の設定がどこにあるかを書き留めておく
  5. 日付を決めて、もう一度見る

なぜ、壊れていても気づけないのか

ここが、この話でいちばん大事なところです。

転送の設定を入れると、管理画面には「設定済み」と表示されます。テストで1本開いてみて、ちゃんと移動すれば、そこで安心します。私たちもそうでした。

ところが、転送は「移動させること」までしか保証していません。移動した先が生きているかどうかは、まったく別の話です。

たとえるなら、こうです。

看板は立てた。矢印も書いた。でも、その矢印の先に道が無かった。

看板(転送の設定)は正しく立っています。だから設定画面は「正常」と出ます。でも、その先が無ければ、来た人は行き止まりに着きます。

そして行き止まりに着いた人は、あなたに知らせてくれません。

私たちの場合、どうなっていたか

正直に数字を書きます。

  • 移転したのは、記事19本
  • 転送先に設定していたのは、移転作業中に使っていた仮のURL
  • その仮のURLは、本番の公開後に消していた(=存在しない)
  • 気づかなかった期間は約2か月
  • その間、検索結果に1,563回表示され、177回クリックされていた

177回クリックした人は、全員が行き止まりに着きました。サイト全体のクリック数の半分以上が、そこで消えていたことになります。

気づいたきっかけは、道具でも通知でもありません。人から「あれ、別のところに飛ばされていますよ」と言われた、その一言でした。

1. 転送先が本当に開くか、見る

いちばん最初にやることは、設定を見返すことではありません

設定は正しく入っています(だから気づけないのです)。見るべきなのは、転送した先が開くかどうかです。

やり方:ブラウザで開くだけ

難しいことは要りません。

  1. 引っ越しのURLを、ブラウザのアドレス欄に入れる
  2. Enterを押す
  3. 移動した先のページが、ちゃんと表示されるかを目で見る

ここで「404 Not Found」「ページが見つかりません」と出たら、それが行き止まりです。

気をつけること:シークレットウィンドウで見る

普段使っているブラウザだと、前に見たときの記録(キャッシュ)が残っていて、実際とは違う表示になることがあります。

シークレットウィンドウ(プライベートウィンドウ)で開くと、まっさらな状態で見られます。ここを面倒がると、「自分では見えているのに、他の人には見えていない」という状態を見逃します。

スマホでも見る

パソコンとスマホで、転送の動きが変わることがあります。スマホ用に別の設定を入れている場合は特にそうです。

両方で開いてください。片方だけ見て「大丈夫」と決めないことです。

2. 1本ずつ、全部 確かめる

これが、私たちが失敗した理由そのものです。

移転したときは、たしかに動作を確認しました。ただし数本だけでした。「同じ設定で一括で入れたのだから、他も同じはず」と考えたからです。

実際には、その「はず」が違っていました。

なぜ抜き取りではだめなのか

転送の設定は、たいてい次のどちらかです。

  • まとめて1つのルールで転送している(例:/old/ で始まるものは全部 /new/ へ)
  • 1本ずつ個別に転送先を書いている

前者なら、たしかに1本見れば十分なこともあります。ただしそのルールの転送先が間違っていたら、全部まとめて間違います。1本見て「動いた」と思っても、その1本も実は間違った先へ行っているかもしれません。

後者なら、1本ずつ違うので、抜き取りでは当然 見つかりません。

どちらにしても、全部見るのがいちばん確実です。19本なら10分もかかりません。

数が多いときは、一覧にしてから

本数が多いときは、先に一覧を作ります。

  1. 引っ越し前のURLを、表計算ソフトに縦に並べる
  2. 1行ずつ開いて、開けたら「○」、行き止まりなら「×」を付ける
  3. ×だけを直す

地味ですが、これがいちばん確実です。そして「何本 確かめたか」ではなく「×が何本 残っているか」で判断してください。

3. アクセス解析で「その先」を見る

ここは、あとから気づける手がかりが残る場所です。

Google Search Console や、アクセス解析の道具を使っている場合、次の組み合わせを探してください。

クリックはされている。なのに、そのページの滞在時間が極端に短い

行き止まりに着いた人は、すぐ戻ります。だから数字にこう出ます。

  • 検索結果には出ている(表示回数がある)
  • クリックもされている
  • でも、そのページの数字がそこで途切れている

私たちの場合、1,563回の表示と177回のクリックがありながら、その先の数字が何もありませんでした。見ていれば気づけた形です。

ただし、これだけを頼りにしない

アクセス解析は、数字が集まるまでに時間がかかります。引っ越した直後は、まだ数字が少なくて分かりません。

1番(自分で開いて見る)が先で、これは補助と考えてください。

4. 転送の設定が「どこにあるか」を書き留めておく

これは、直すときに効きます。

転送の設定は、いくつもの場所に入れられます。

  • サーバーの設定ファイル
  • WordPressのプラグイン
  • WordPressにコードを追加する仕組み
  • DNS(ドメインの設定)
  • 前に使っていたサービスの管理画面

問題は、時間が経つと、どこに入れたか分からなくなることです。

私たちが直したときも、まず「この転送は、どこで設定されているんだろう」を探すところから始まりました。結局、WordPressにコードを追加する仕組みの中にありました。

紙1枚でいいので、残しておく

引っ越したその日に、これだけ書いておいてください。

  • 転送を設定した場所(サービス名・画面の名前)
  • 設定の名前やID(後で探せるもの)
  • いつ設定したか
  • 転送と転送

これがあるだけで、直すときの時間がまったく変わります。

5. 日付を決めて、もう一度 見る

最後は、いちばん大事かもしれません。

引っ越した直後は、みんな慎重に確かめます。問題はそのあとです。

転送先のサービスを解約した。テスト用のURLを消した。ドメインの設定を変えた。——こうした「あとからの変更」で、転送は静かに壊れます

そして最初に書いたとおり、壊れても誰も教えてくれません

カレンダーに入れておく

引っ越した日に、その場で予定を入れてください。

  • 1週間後……もう一度、全部 開いて確かめる
  • 1か月後……もう一度
  • 3か月後……もう一度

「覚えておく」ではなく「予定に入れる」ことが大事です。人は覚えていられません。私たちは覚えていられませんでした。

解約するときは、その前に確かめる

とくに危ないのが、古いサーバーやサービスを解約するときです。

解約の前に、必ず「この解約で、転送に影響が出ないか」を考えてください。転送を古い側に置いていた場合、解約した瞬間に全部が止まります。

よくある勘違いを3つ

勘違い1「設定画面に『正常』と出ているから大丈夫」

ちがいます。設定画面が見ているのは設定の書式が正しいかまでです。転送先が生きているかは見ていません。

勘違い2「エラーが出ていないから大丈夫」

行き止まりは、あなたの画面ではエラーになりません。訪問した人の画面でだけ起きます。だから、あなたのところには何も届きません。

勘違い3「1本 確かめたから、他も大丈夫」

これが私たちの失敗です。19本のうち何本かを見て「動いている」と判断しました。実際には、全部が同じ行き止まりへ向かっていました。

実際に直したときの手順

参考までに、私たちが直したときの流れを書いておきます。

  1. 指摘を受ける(「別のところに飛ばされていますよ」)
  2. 引っ越し前のURLを1本開いて、行き止まりを自分の目で確認
  3. 転送の設定がどこにあるかを探す(ここに時間がかかりました)
  4. 転送先を、いま生きているURLに書き換える
  5. 19本すべてを1本ずつ開いて、ちゃんと表示されることを確認
  6. 数日後に、もう一度 確認

5番を「数本だけ」で済ませていたら、同じことをくり返していたはずです。直したあとこそ、全部 見るのが大事です。

ついでに知っておくと、もっと安全になること

ここからは、転送そのものの話です。知らなくても直せますが、知っていると壊れにくくなります。

転送には2種類ある(301と302)

転送の設定をするとき、番号を選ぶ画面が出ることがあります。

  • 301……「引っ越しました。もう戻りません」という意味
  • 302……「いまだけ、こちらを見てください」という意味(一時的)

サイトを本当に引っ越したのなら、301です。

302のままにしていると、検索エンジンは「元の場所がまた使われるかもしれない」と考えます。その結果、新しいページの評価が上がりにくくなります

迷ったら、こう考えてください。「元のURLを、もう二度と使わないか」。使わないなら301です。

本文だけでなく、画像やファイルも見る

見落としやすいのが、ページ以外です。

  • 記事の中に貼っている画像
  • ダウンロードしてもらうPDF
  • デザインのためのファイル

ページ本体は転送できていても、その中の画像が古い場所を指したままだと、画像だけが表示されません

確かめ方は簡単です。移動した先のページを開いて、画像がちゃんと出ているか目で見る。それだけです。

自分のサイトの中のリンクも書き換える

転送があれば、古いURLのままでも一応たどり着けます。ただし、毎回まわり道をすることになります。

まわり道が増えると、次のことが起きます。

  • ページが表示されるまで、わずかに遅くなる
  • 転送が壊れた瞬間に、サイト内のリンクまで全部 死ぬ

とくに2番目が問題です。転送に頼り続けていると、転送が壊れたときの被害が大きくなります。

時間があるときに、自分のサイトの中のリンクは、新しいURLに書き換えておいてください。

Search Console に「引っ越しました」と伝える

ドメインごと変えた場合(例:old.com → new.com)は、Google Search Console にアドレス変更を伝える機能があります。

これを使うと、引っ越しがGoogleに伝わりやすくなります。ただし条件があります。

  • 新旧両方のサイトが、Search Console に登録されていること
  • 転送が正しく動いていること

つまり、この記事の1〜5をやってからでないと使えません。順番を間違えないでください。

引っ越す「前」にやっておくこと

ここまでは引っ越したあとの話でした。これからの方は、前にやっておくと楽になります。

いまのURLを、全部 書き出しておく

引っ越してからだと、古いサイトが消えていて一覧が作れないことがあります。

引っ越す前に、いまのサイトのURLを全部、表計算ソフトに書き出しておいてください。サイトマップ(sitemap.xml)を開けば、たいてい一覧になっています。

この一覧が、あとで「1本ずつ確かめる」ときにそのまま使えます。

いまの数字を控えておく

引っ越し前の「1か月の表示回数」「クリック数」を、メモに残しておいてください。

引っ越したあと、数字が下がったときに「どのくらい下がったか」が分かります。控えていないと、下がったことにすら気づけません。

私たちが2か月気づかなかったのも、ここを見ていなかったからです。

古いサービスは、すぐに解約しない

引っ越したその日に古いサーバーを解約すると、後戻りできません。

最低でも1か月は、古い側を残しておくことをおすすめします。転送が壊れたときに、戻して確かめられるからです。

料金は1か月ぶん余計にかかりますが、行き止まりを2か月放置する損失と比べれば安いものです。

もし、すでに壊れていたら

この記事を読んで確かめたら壊れていた、という方へ。

まず、落ち着いて数える

いきなり直しはじめないでください。何本 壊れているのかを先に数えます。

数えないまま直すと、「直したつもり」で終わります。私たちは、直したあとに19本すべてを開き直して、ようやく安心できました。

直る速さは、思っているより速い

転送を直せば、その瞬間から訪問した人はちゃんと着きます。今日から効きます。

検索結果での評価が戻るには時間がかかりますが、少なくとも「来てくれた人を取りこぼす」のは、今日で止まります

気づけたことは、悪いことではない

2か月気づかなかったのは、たしかに失敗でした。ただ、気づかないまま1年経つよりはずっといいです。

そして、一度この失敗をすると、次からは必ず確かめるようになります。私たちがそうです。

引っ越しのあとのチェックリスト

そのまま上から確かめられるように並べます。

  1. 引っ越し前のURLを、シークレットウィンドウで開いたか
  2. 移動した先が、ちゃんと表示されたか(404ではないか)
  3. スマホでも開いたか
  4. 全部のURLを1本ずつ確かめたか(抜き取りで済ませていないか)
  5. 転送の設定をどこに入れたか、書き留めたか
  6. 1週間後・1か月後・3か月後の予定を入れたか
  7. 古いサービスを解約する前に、転送への影響を考えたか
  8. アクセス解析で、クリックの「その先」を見たか

よく聞かれること

Q. 転送は、いつまで残しておけばいいですか

できるだけずっとです。少なくとも1年は残してください。

古いURLは、他の人のサイトやSNSに貼られたまま残っていることがあります。転送を消すと、そこから来た人が全員 行き止まりになります。

Q. 一度に何本まで転送していいですか

本数の決まりはありません。ただし本数が多いほど、確かめる手間も増えます

100本を超えるなら、一覧を作って1本ずつ「○×」を付ける方法をおすすめします。目で追うだけでは、見落としが起きやすくなります。

Q. 転送すると、検索の順位は下がりますか

正しく301で転送していれば、大きくは下がらないとされています。ただし一時的に揺れることはあります。

問題は、転送そのものではなく転送が壊れていることです。壊れていれば、順位は確実に落ちます。私たちがそうでした。

Q. 無料のサービスから引っ越すときの注意は

無料のサービスは、転送の設定ができないことがあります。その場合、古いページに「移転しました」と書いたお知らせを置くしかありません。

引っ越す前に、「転送の設定ができるか」を先に調べておいてください。できないなら、引っ越しの計画そのものが変わります。

Q. 自分では確かめられないのですが

ブラウザで開くだけなら、特別な知識は要りません。古いURLを入れて、開いたページを見る。それだけです。

もし古いURLが分からない場合は、Google で「site:古いドメイン」と検索すると、登録されているページの一覧が出ます。

この記事を書いた理由

最後に、正直に書いておきます。

この記事は、うまくやっている人が書いたものではありません。2か月間、177回のクリックを行き止まりに送り続けた側が書いています。

設定はしていました。確認もしました(数本だけ)。管理画面も正常でした。それでも壊れていました。

だからこそ、書ける手順があります。「設定したか」ではなく「開くか」を見る。 ここだけは、譲れないところです。

同じことで時間を失う人が1人でも減れば、この失敗にも意味があったと思えます。

まとめ

転送は、壊れても何も言いません。それが、この話のすべてです。

私たちは2か月間、177回のクリックを行き止まりに送り続けていました。設定は正しく入っていましたし、管理画面も正常でした。それでも壊れていました。

だから、確かめ方は1つだけです。自分で開いて、目で見る。

1本ずつ、全部。面倒に見えますが、19本で10分でした。2か月ぶんの損失と比べれば、短い時間です。

引っ越しをした方、これからする方は、今日この場で1本 開いてみてください。それだけで分かります。

あわせて読みたい
ロリポップ!レンタルサーバー 完全レビュー|GMOペパボの定番格安レンタルサーバー【2026年8月最新】
【2026年8月最新】お名前.com完全レビュー|国内で人気の独自ドメイン取得サービス徹底解説

✍️ この記事を書いた人

チケットナビ編集部

先払い買取・金券売買の最新情報を初心者にもわかりやすくお届けします。業者の比較、買取率、トラブル対策など、安全に現金化するための情報を徹底調査して発信しています。

タイトルとURLをコピーしました